おえかきの窓

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「オルフェウスの窓」ファンサイト"DIE BLAETTER"のお絵描き掲示板です。
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10周年おめでとうございます - ユーラシア

2021/11/25 (Thu) 19:23:18

10年目を迎えられたDIE BLAETTER様、
心より大きな節目のお祝いを申し上げます。
いろいろなことがあった10年ですが、
オープンな運営スタイルをキープしてくださっていることに敬意とともに深い感謝の念をお伝えできたらと思いコメントを投稿させていただきました。
これからもどうぞマイペースで、この素敵な場所を
続けていただけますように。
末筆ながら、管理人様のご健勝をお祈り申し上げております。

この3年間の大災害・大事件はロシア革命を記念した - さくら

2018/09/10 (Mon) 18:42:29

この3年間の大災害・大事件はロシア革命を記念した

http://timeline.sakura.ne.jp/02/n/2/0/1/8/n2018_0901_9_06J.html

http://book.geocities.jp/conspiracycalendar/02/d/09/0906.html#2018
(2018年9月16日)

地震・台風・豪雨などなど、・・・。

よほどうれしいのだろう。革命の成功が。

まだしばらくは語呂合わせが続きそうだ。

(仮説を含みます)

コップホルダー(ポッドスタカーンニク)のはなし1 ぽるか

2017/10/26 (Thu) 01:55:41

ドイツの音楽学校、Oさまのような男装の麗人ユリウス、そしてロシアからの若き亡命活動家クラウス。まさにオル窓1部は傑作だと思う。オル窓の本当の主人公イザコの2部を経て、ロシア編。まさかあんなに救いのない内容になるとは露知らず…。私はオル窓1部でアネロッテがコップホルダーで飲み物を飲んでるのをみて、なぜかそれがロシアにあると思い込み(何故だろう?)、ソ連製(当時)のサモワールとコップホルダーを手にいれた…。とっても無骨。それはそれであじがあっていいんだけどね。

Re: コップホルダー(ポッドスタカーンニク)のはなし1 BODARA URL

2017/10/28 (Sat) 02:28:35

投稿ありがとうございます!!
もうご体調はよろしいのですか?
サモワール、憧れでした。名前からしてなんだかあったかそうな気がして。響きがなんか柔らかくて、おっかさんっぽい感じ。ソ連製のサモワールって今ではもうレアもの、そのうちお宝、貴重品になりそうな気がします。ロシアのデザインって、実用一点張りを目指しているはずのものでも、ドイツあたりと違って垢ぬけてしまわなくて、どっかもったりとした手作り感というか温かみが残っている気がします。スプートニクとかヤコヴレフとか、ミグでさえちょっぴりね。
アネロッテについては、私なんとなくあの名前は「アンナ・シャルロッテ」を縮めた愛称、と思い込んでいました――姉が「マリア・バルバラ」だから妹もよくある名前2個つなぎってのはありそうな気もするけれど、でも原作のどこにもない。高校生(当時)の考えることにしてはみょーに凝っているし、ホントにどこからそんな考えが湧いて出たものやら。

Re: コップホルダー(ポッドスタカーンニク)のはなし1 BODARA URL

2017/11/07 (Tue) 04:54:39

サモワールの画像見つけました!
リンクも張ってあるパブリックドメイン画像素材サイト「アンティーク」様にあったもの。ファッションから言って、本絵はちょうどオル窓時代のものじゃないかな――。

この空の下に ぽるか

2017/05/29 (Mon) 19:42:46

オル窓リアルタイマーおばちゃんです。こんにちは。
ロシア革命から100年、フェス開催ありがとうございます。
少し池田御大の作品について昔語りを。
近所のお姉ちゃんのとこで小学1年?から少女漫画読んでました。マーガレットが50円の時代で池田御大の雑誌デビュー作から読んでますぅ。その「この空の下に」、この漫画で友達と喧嘩しました。ストーリィは主人公の婚約者が誤って撃ってしまった猟銃の弾で美大生が目をやられ、失明。婚約者は責任を取ってその美大生と結婚することに。主人公は納得出来ず黙ってその美大生に会いに行く、という。結局数年後かなあ、お互いに結婚した二人が邂逅して涙して終わり、という。
この頃から責任取って結婚ていうのは御大の中ではデフォなのか。某イザコといい。
友達とのけんか?言い争いは、なんで主人公が婚約者に振られるのか理解できんと言ったら、お金持ちでピアノもひける主人公より失明しちゃった美大生の方を婚約者が選ぶのは当然ぽく言われました。今でもちょっとげせん。
近所のお姉ちゃんとこで読ませてもらったり、廃品回収に出されてた漫画を取り込んで読んでました。御大の少女漫画はマーガレット掲載のものは大体読んでると思います。
御大が最後の少女漫画言ったオル窓、でもそれは1部だけじゃないのかな、2部からはなんか面白くない、マーガレット時代の担当者だった元旦那さんはすごかったんだなと思います。

ベルばら ぽるか

2017/05/31 (Wed) 17:17:12

週刊マーガレットで掲載された池田作品をずっとよんできました。祖国に愛を、ふたりぽっち、桜亰、章子のエチュード、生きててよかった、そして、ベルサイユのばら。
ベルばらが始まったのがGWの合併号だったと思います。フランス革命、ロココ時代、ドレスにドリル、豪華なコスチュームプレイ。歌い上げられる革命讃歌。オスカルとアンドレの愛に夢中になった、ほんとにファンとして幸せでした。
フランス革命が終わったなら、次はロシア革命よね。お兄様へ…を間に挟み、万を期して待った、オルフェウスの窓が始まったのは忘れもしない昭和50年の冬の終わり、次回予告のビョルンアンドレセンににたユリウスの姿に心踊りました。

Re: この空の下に 管理人 URL

2017/06/01 (Thu) 02:16:30

ご寄稿ありがとうございます!
私もほぼ?リアル世代だと思うのですが、親がうるさかったこともあって雑誌掲載時代のオル窓は全然知りません。今となっては、「次はどうなるの?!」というワクワクした気持ちで雑誌が書店に並ぶのを待つという体験をされた方々が何とも羨ましく思います。
全然話が変わるのですが、今年のN〇K大河ドラマがよくベルばらと比較されているらしい。具体的には「ほかの男に夢中のお嬢様と報われない幼馴染」というパターンというだけのことのようで、それなら他にも例はありそうなんですが、ともかくまず浮かぶのが「ベルばら」というあたり、「ロミオとジュリエット」とか「金色夜叉」とかと同等の、恋愛モノのひとつのフォーマットとして完成され膾炙しているんやな、と実感しました。
クールジャパンなどと上っ調子な持て囃され方をしている日本の漫画ですが、黄金時代はもう終わってしまって、むしろこれまでの集積を整理し評価する時期が来ているのではないかと思います。ぽるか様のお話、貴重な時代の証言なのかもしれませんね。
なんやえらい硬いこと言うてしもたけど…ともかく楽しみです
画像はベルサイユならぬ大阪中之島のバラ。

Re: Re: この空の下に ぽるか

2017/06/07 (Wed) 15:56:33

リアルタイムで雑誌読んでると、キツイ展開の時にもんもんとしてしまう弊害があります。ヤーン先生の首にどかっとペーパーナイフを突き刺したまま以下次号!… キツかった。
 暴力的だなユリちゃん。
直虎は、脚本家の方がベルを意識してるとか言われたそうですね。

Re: この空の下に 管理人 URL

2017/06/16 (Fri) 04:38:10

それはキツイ…でもものすご~く濃い体験だったんでしょうね。
あれは直前までのウキウキした気分との落差がものすごくて、まぁ作者の計算なんでしょうけれど振り回される羽目になる。
朝日新聞で、夏目漱石の作品を連載当時のスタイルで掲載する、というのをやってるんですが、作者の手の内がチラ見えて面白いです。グダグダ長い会話だなぁと思ったら、新しい展開につなぐためのつなぎ、というか対照をつけるための工夫だったり。オルで第1部と第3部では、話の展開のペースがまるで違うのも、連載媒体とペースの違いが大きいんでしょうね。

Re: この空の下に - JOY

2017/09/22 (Fri) 23:57:54

ぽるか様、お久しぶりです。

「この空の下に」は、御大がインタビューで「結構クレームの手紙がきた作品」と言っていましたよ。
ベルばらで注目された後に出たインタビュー本でした。
その作品は、大人になってから愛蔵版で読みました。
ベルばら掲載時のマーガレットは90円で、たまに100円(新年号とか?)だった覚えがあります。
我が家も漫画禁止令が出ていて、友達のものを読ませてもらっていました。

無題 - ぽるか⭐どもです

2017/08/24 (Thu) 08:36:56

入院しておりました。
ちょっとかかるかも。今から検査です。
まあ、ゆっくりのんびり参ります。あと突然に顔を出すかも。その時はよろしく。

Re: 無題 BODARA URL

2017/08/27 (Sun) 01:29:08

わざわざのご連絡ありがとうございました。どうかお大事に、ご自愛の上お過ごしくださいますように。
この板は、お祭りの後も残しておこうかと思っています。いつでもなんどきでもご投稿いただけますよう、根気よくお待ちいたします。

Kidsたち? - カオル

2017/07/28 (Fri) 02:52:39

こんにちは,毎日暑いですね…! 
変な3人を置いていきます(^^)

Re: Kidsたち? - ぽるか

2017/07/29 (Sat) 16:15:02

カオルさま、とってもかわいい3人ですね!すてきです。kids、侯爵さまは出演されたんでしたっけ?

Re: Kidsたち? - カオル

2017/07/30 (Sun) 00:22:32

ぽるか様,ありがとうございます~。 侯は出演なさっていませんね…どなただったか,「侯,出演希望」とおっしゃっていた方が…「池田理代子の世界」でだったかな?

話は飛びますが,先のぽるか様が書かれていたのスレの「2部」の内容に,私は同感です~。 私にとって,イザークは最後まで,なんかどうなんだ…キャラでした。

Re: Kidsたち? BODARA URL

2017/08/27 (Sun) 01:23:20

1か月もたってからのレス、失礼いたします。遅くなって本当にごめんなさい!!
可愛い! 可愛い! カオルさまは、丁寧に描かれた水彩タッチの絵も美しいのですが、こういうユーモア系もなんというか、手のひらでむぎゅーってもみくちゃにしたくなるような表情があって大好き! 三白眼でコートの裾翻して走るレオさんに、銭形警部っぽさがあります♪。必死になると目が座っちゃうアレクセイがまた愛らしいww。
イザークって、最後まで主役だとは思えませんでした(笑)。3部から入った私、どうかすると1部は長いアヴァンタイトルだと思っていた節がある(^^;)。何この子、無駄に出番多い…って思ってた。2部は…うーん、単行本だったので「これ読まなきゃダメ? 後で分かんなくなる?」って思いながら読んでた。あんなに絵は美しいのになんでだろ? 2部キャラの女性たちに魅力がない(アマーリエは結構好きですが。あとフローラは、理解しにくいけれどオトナってこーいうことあるのかも、という妙な説得力があった)のも確かだけれど、座長イザークに求心力がないせいでもある気がする。
来年はユリウス&イザーク生誕130年なので、なんかしよーかなーと思っていましたけれど、イザーク関連はあまり集まらないのかなww(←ひどい)…。

無題 - ぽるか⭐どもです

2017/08/24 (Thu) 08:58:44

ぼーだらさま、ソ連は最初頑張ったからねー。
鉄の護りの中だったソ連のあの時代、もう何処にも見あたらんわ。今となってはちょっとノスタルジアかな。
人は忘れさって行くわ。
とっくに宗教、思想対立にいつてる。あれ?共産党はもと精神てきに もと次元油ハムの宗教だっけ?

Re: 無題 BODARA URL

2017/08/27 (Sun) 01:10:56

体調不良の中、連投いただきましてありがとうございました! 
岩波書店が、「ロシア革命とソ連の世紀」という全5巻の論文集を出してくれているようで、なんだか嬉しい(変?)。かれこれ100年、分かったこと分からないこと含めて、そろそろあの時代を一度ちゃんと検証・清算する作業があってもいいと思うので。
後、個人的に、最近米原万里氏のエッセーが入手しにくくなったのが悲しい。あの元・美女な風貌(失礼!いや、米原さん風に言うなら「若いころは絶世の美女としてあまたの男に泣きを見せたといいたくなるような」って感じ?)からして、私にとって彼女は、日本人でありながら、ロシア・ソ連のひとつのアイコンだったんですわ。

ソ連の日々がどんなだったか伝えるというのがあったよ。 ぽるか

2017/08/09 (Wed) 18:04:54

http://blog.livedoor.jp/drazuli/archives/8903095.html
子供は学校へ行って、朝ごはんを食べるっていってたな。
アパートがたくさん建ってて、冬が厳しいから暖房は完璧。半袖でいたそうだ。日本人とケッコーンしてるロシア人の嫁さんがいってた。

Re: ソ連の日々がどんなだったか伝えるというのがあったよ。 BODARA URL

2017/08/14 (Mon) 04:26:11

3年ほど前にこんな本が出ていたのを思い出しました。シャレオツなブロカント系にないもっちゃりした愛嬌と、不思議なテクノ感がある共産時代の雑貨品。「共産主婦―東側諸国のレトロ家庭用品と女性たちの一日」(社会評論社)。著者の名前の「イスクラ」に、「懐かしい!」と思ってしまった私って
米原万里氏のエッセイに「ロシアから来た客が東京で寒がる」というネタがありまして、つまりは暖房が不徹底なためそういう話になってしまうらしい。そういえば、北海道から京都の大学に進んだ友人が、「京都寒い! 苫小牧より寒い!」と主張して「いや、いくらなんでもそれはないわ~」と言われてました…きっと同じ理屈だったんでしょうね。悪いことしたわ…。

ロシア編は歴史もの ぽるか

2017/08/13 (Sun) 17:45:13

オルフェウスの窓は、ユリウスを中心に動くお話だと思ってた。
2部もイザコがでばってたけど、いずれユリウスが表れるって思ってた。やっと3部ロシア編になったとき、小さなアレクセイの可愛さにもだえた。でも大きくなった少年アレクはもさかった。そんなにシタマツゲの存在は偉大だったのか…。
嗚呼、2部の存在が怨めしい。あの華麗な絵柄がイザコに惜し気もなく使われたことが。
3部になったらユリウスは能動的主人公の座から転落した。
正直、彼女とアレクセイには幸せになってほしかった。
歴史を重きに置いたから、あんな内容になったのか?亡命してどっかで二人で幸せになってほしかったけど、そんなん描いたら作者さまが当時のソ連政府の肝煎りでソ連内で取材させてもらったらしいから無理だったんだろうなあ、と邪推。
そして、華麗な絵柄がどんどん劣化していったのも悲しい。
実はレオニードのサド目シタマツゲもみ上げこいいのがいまいち気に入らんかった。そういや、モーホ疑惑のロス君があぼーんする前にないはずのシタマツゲついてたわー。

オル窓3部 ロシア編 ぽるか

2017/06/22 (Thu) 20:58:51

ロシア革命百周年、オル窓ファンには感慨深い。物語のすべてが集まり、そして破綻したとしか思えない3部。そして4部。考えてみれば連載当時はソ連があったんだよ。矛盾を抱えつつ、ね。誰が思っただろう、それが70年で終わってしまうなんて。今ロシア人はソ連を懐かしみながら憧憬のもとに眺めてるのかなあ。
私は連載をリアルタイムで読んでたおばちゃんだが、連載当時の社会の雰囲気は今読む読者にはわからないだろうね。なぜあのような革命が起こったのか、きっと感情では理解できないだろう。もう終わってしまったのだから。

Re: オル窓3部 ロシア編 - ぽるか

2017/07/20 (Thu) 21:20:26

オルフェウスの窓は1部が全てだと思う。
今になってやっと、私にとってオルフェウスの窓はひとつの漫画作品になった。現実と切り離された。今まではどこか現実とリンクしてた。
作者さまが公式で(ベルのことだったが)漫画として現実の歴史とは異なる世界であると公言されたことで、枷のようなものからときはなたれて楽になった気がする。
オルフェウスの窓3部、ソ連政府が存在する中での作品のなかの事実は偏りがあるのは当然。それがオルフェウスの窓ロシア編の事実。
それでいいじゃない?と思うのだ。



Re: Re: オル窓3部 ロシア編 - ぽるか

2017/07/21 (Fri) 22:09:47

ぶっちゃけ1部で終わった方がよかったんじゃないかと思うのだ。ただ、ロシア革命の初期を漫画で表現した作者さまはすごいと思う。
オルの世界の歴史の解釈、と言う感じ?ベルと同じように。

Re: Re: Re: オル窓3部 ロシア編 ぽるか ☆

2017/07/22 (Sat) 22:28:39

1部のロシアに帰還する前のクラウスっていったら、最高にかっこよくてミステリアスで色気があったと思う。絵もサイコーだった。1部と2部は作者様も筆がのりにのってたんじゃないかと思うわ。
3部の始めもそうかな?クラウスはアレクセイになってからダサくなった。モミアゲサド目侯爵もごっつい。3部ってゴツい男しか出てこない。あ、少年リュドミールがいたっけ。
2部のレオンハルトのような美形はでてこないし。少女漫画から離れていってたんだろうなと思う。2部のヴォルフも外伝コラージュで大人でちろっと出たときはゴツかった。
どうしてああなった?白人だとごついのがリアルなんだろうけどさ。

Re: オル窓3部 ロシア編 BODARA URL

2017/07/24 (Mon) 03:09:14

ぼんやりしているうちに、美しいユリウスが! 夢幻の中にたゆたっているような、不思議な空気を纏った、異界の花嫁という雰囲気があります。
お返事がすっかり遅れて申し訳ありませんでした。6月からちょっと体調崩して医者通いしておりました。寄る年波には勝てませぬわ
リアル世代のくせに雑誌連載を知らず、盗んだバイクで走りだすガキは卒業した(と思っていること自体がガキなんですが)時分にオル窓を知ったせいか、現実の歴史とリンクしてる部分でこの作品を評価していた気がします――というと賢そうですが、つまりは最初に読んだのが第3部だったので「大河ドラマ」「歴史ロマン」という部分からがっつり受け止めてしまいましたと。クラウスじゃなくて最初っからアレクセイだったんです。
池田理代子という個性が抽出した、ある過去の時代の肌触り――それが私にとっては、あの大ロマンについていく大事な手がかりでした。自分には人生変えちゃう大恋愛はないやろなとそろそろ悟りつつあった10代半ば、戦争や革命という、かなり想像力を求められる背景においてはじめて、ユリウスたちの命がけの恋愛に説得力を感じられたのです。大ポカ(ラジオ放送のあれ)もあったけど、ただのキレイキレイな背景ではなく歴史を意識した作品だったということが、あの波乱万丈に一定の信憑性を担保していたのではないでしょうか。背景を作者が好きに設定できるパラレルワールド系のSFやファンタジーは、どうかすると全体が嘘くさくなるし、そこを意識して物語を作る力量がない作者だと、人物までが薄っぺらくなっている気がする。時代小説などでは、「歴史」という縛りがあることで、その部分の踏ん張りが効くという部分があるのでは。
オル窓の時代を知りたい、あるいはオル窓の描かれた時代
を知りたい。そんな気持ちがいつもどこかにありました。理解しているか、と言われると返事は難しいけれど、「明日あると信じて来る屋上に旗となるまで立ち尽くすべし」(道浦母都子)なんてのを読むと、ひとつの時代のリアリティみたいなのを少し舌の上に乗せた気がします。そんな時代を想像した経験には、ものの見方を鍛える意味があったと思いたい。
そんなこんな(どんな?)で、ひょっとすると革命より戦争より「恋するオトメ」のほうが想像の難易度高いかもです。だって、戦争とかは外部条件の積み重ねやん。恋愛は内部条件のウェイト高いやん。自分が年齢近くなってつくづく、マリア姉様の気持ちが分からん…。50近くなったら、生活変えんの大変だよ? 
…何の話や、というオチになりました…。

Re: Re: オル窓3部 ロシア編 - ぽるか

2017/07/25 (Tue) 23:30:11

やっと画像投稿ができましたん。よかったわー。言い出しっぺだけにものごっつ心労が。
>ぼーだらさま、体調お悪かったんですか?ご自愛ください。
そうですね、オルフェウスの窓の当時の、その時代の歴史解釈でいいと私は思うことにしました。
それ以外は私には不要、その幻想世界、ある意味ファンタジィー。
ぼーだらさまより若干?年上の私は某宗教系のおバカ大学でロシア学科入ってましたもん>3部連載時。
なので、当時のソ連っていろいろあるんやで、なことも知ってたりとかあるんですだ。
なんでそっちの方へいったんやーなとことか。ソ連が思想を広めて粛清拡大したし。共産主義のポル・ポトさんひどいやん?内戦おわた、国にかえってこいやーっていって、眼鏡かけてる、知識人だっていって帰国した人粛清したり。
ロシア革命で貴族が、ブルジョワがっていっておきながら、権力握ったらジブンタチガ赤い貴族つくってどうすんねん、とか。クラウス(アレクセイ)とユリウス、絶体生き残れんと思ったもん。権力闘争で粛清されちゃうって思ったね。私のいたおバカ大学はなんつーか、布教のための外国語だったから思想のきついてんてーはいなかったです。
あの時点でしかオル窓3部は終われない、現在進行形の歴史だったから。フランス革命でもそうだけど、権力倒した後の建て直しの内乱がけっこうきつい。歴史評価は変わる、その部分で切り取っても見方によって変化する、半世紀以上生きてきてなんか今ごろ実感しています。
今、歴史の転換期ですよね。
作者さまが、オルフェウスの窓はイザークの物語だと主張し始めてるのがなんか悲しいですわ。

2部 - ぽるか

2017/07/29 (Sat) 17:18:16

続くったら続くよどこまでも。オル窓は、1部はユリウス、2部がイザーク、3部はクラウス(アレクセイ)なのかね。1部ミステリー、2部音楽、3部は革命。感覚的には文学作品かな。でもお子ちゃま的には2部のイザコがさっさとユリウスさよならしてアマーリエにどっぷんしたのがエエエエ?だった。恋愛文学的には正しくとも、私は「イザコ、おまっ」っちう感じだったのだ。
白状しよう、毎回いつロシアのユリウスが出てくるんかと願いつつセブンティーン読んでたわ。そうこうするうちにイザコはへんに潔癖で、
ロベルタと結婚←作者さまが、なぜイザコがロベルタと一緒になったのか大きくなったら理解できるとかコメントしてたがわかんない。とりあえず作者さまお気に入りだったんか?イザークが愛してるっていう感じしないし。結局ユリウスがでてきたんは2部最終回。私はバカヤロー、ユリウス出てこないならそういえよ、と心の中で泣きました。イザコのアレコレなんてキョーミなんてナカッタ。
ちなみに私はぐじゅぐじゅした恋愛もの嫌いですぅ。

別冊セブンティーンへ移る ぽるか

2017/08/03 (Thu) 11:16:39

オルフェウスの窓は2部から別冊セブンティーンに移った。
当時、週間セブンティーンはお姉さん雑誌で読み物とちょいHな漫画が載ってた。津雲むつみさん(亡くなられたそうです)の「おれは男だ!」とか立原あゆみさんの「麦ちゃんのヰタ・セクスアリス」とか。
別冊セブンティーンは総集編がのる漫画雑誌としてはやや僻地みたいな感じ?
掲載された漫画も同人誌みたいなあか抜けないものが多かった。
扱いといえば、漫画家が週間マーガレットでは描けないものを自由に描くための場所ぽかった。(これは西谷祥子さん関連でどっかで読んだ)
オルフェウスの窓は、2部から週間マーガレットで連載できない範囲のことを描こうとしたんだろうなーと邪推。
いたいけな少女には窓の運命の悲恋の相手がいる男が、あっさり他の女とベッドインする展開はきつく、当時の子供向け週刊誌よりも、お姉さん雑誌でやる方がいいよね。
ベルばらのときに読者の混乱を避けるためにマリーアントワネットに統一するよっていってたけど、お姉さん雑誌だから名前の混乱は考えんでもいいやん、父称つけてもいいやん?
ロシア革命を背景とする3部、最後は2部の最後と同じなのだけど、ユリウスは同じ存在ナノだろうか?2部の最後のユリウスはその時点では未知の時間を生きている。
3部のユリウスはロシアをひたすら女としていき、はじめはユスーポフ候の、後はアレクセイの愛に生きている。
そこにクラウスはいない。
なぜならクラウスはユリウスを革命家アレクセイとして切り捨てた時に死んだのだと思う。クラウスが存在しなくなった時にユリウスは記憶をなくす。フラットな存在になったユリウスはある意味、傍観者になる。
皇帝側の忠臣ユスーポフ候と革命家アレクセイを枠外から眺める存在だ。そこにはインプットされてる思想はない。
そして、そして外国人であるユリウスは革命のあと、実験国家のソ連建国を生きる資格を持たない。夫アレクセイを失い記憶を失い、精神の均衡も失って3部でイザークの前に立つ。
そんなめんどくさいユリウスを運命の相手だなんて認められんよなあ。
そして、ユリウスはヤーコプに河にどっぽんされ、イザコはダーヴィドと「すばらしい青春時代だった」と名言を残して4部はオワタ。
…ユリウス、悲惨やで。


誰にも欲しがられないユリウス ぽるか

2017/08/04 (Fri) 22:00:55

誰にも欲しがられないユリウス、この言葉は昔、某オル窓サイトでそこの管理人さんと話した言葉だ。
ユリウスは誰にも欲しがられなかった。父親にも。母親にも。
男の子として用意周到に育てられ母親を守るために殺人を犯し、その母親はある意味恋に殉じた。
運命の相手は、一人は音楽を選び、一人は革命を選んだ。
ユリウスを何よりも欲しがったものはいなかった。
彼女の不幸は、やはり母親がレナーテだったことにつきる。
彼女さえもっとしっかりしていたら、性別詐称で子供を育てなかったなら、物語は違ったんだろうなあ。


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