おえかきの窓 11297

「オルフェウスの窓」ファンサイト"DIE BLAETTER"のお絵描き掲示板です。


オル窓3部 ロシア編

1:ぽるか:

2017/06/22 (Thu) 20:58:51

ロシア革命百周年、オル窓ファンには感慨深い。物語のすべてが集まり、そして破綻したとしか思えない3部。そして4部。考えてみれば連載当時はソ連があったんだよ。矛盾を抱えつつ、ね。誰が思っただろう、それが70年で終わってしまうなんて。今ロシア人はソ連を懐かしみながら憧憬のもとに眺めてるのかなあ。
私は連載をリアルタイムで読んでたおばちゃんだが、連載当時の社会の雰囲気は今読む読者にはわからないだろうね。なぜあのような革命が起こったのか、きっと感情では理解できないだろう。もう終わってしまったのだから。
2:ぽるか :

2017/07/20 (Thu) 21:20:26

オルフェウスの窓は1部が全てだと思う。
今になってやっと、私にとってオルフェウスの窓はひとつの漫画作品になった。現実と切り離された。今まではどこか現実とリンクしてた。
作者さまが公式で(ベルのことだったが)漫画として現実の歴史とは異なる世界であると公言されたことで、枷のようなものからときはなたれて楽になった気がする。
オルフェウスの窓3部、ソ連政府が存在する中での作品のなかの事実は偏りがあるのは当然。それがオルフェウスの窓ロシア編の事実。
それでいいじゃない?と思うのだ。



3:ぽるか :

2017/07/21 (Fri) 22:09:47

ぶっちゃけ1部で終わった方がよかったんじゃないかと思うのだ。ただ、ロシア革命の初期を漫画で表現した作者さまはすごいと思う。
オルの世界の歴史の解釈、と言う感じ?ベルと同じように。
4:ぽるか ☆:

2017/07/22 (Sat) 22:28:39

https://bbs7.fc2.com//bbs/img/_862400/862380/full/862380_1500730545.png 1部のロシアに帰還する前のクラウスっていったら、最高にかっこよくてミステリアスで色気があったと思う。絵もサイコーだった。1部と2部は作者様も筆がのりにのってたんじゃないかと思うわ。
3部の始めもそうかな?クラウスはアレクセイになってからダサくなった。モミアゲサド目侯爵もごっつい。3部ってゴツい男しか出てこない。あ、少年リュドミールがいたっけ。
2部のレオンハルトのような美形はでてこないし。少女漫画から離れていってたんだろうなと思う。2部のヴォルフも外伝コラージュで大人でちろっと出たときはゴツかった。
どうしてああなった?白人だとごついのがリアルなんだろうけどさ。
5:BODARA:

2017/07/24 (Mon) 03:09:14

ぼんやりしているうちに、美しいユリウスが! 夢幻の中にたゆたっているような、不思議な空気を纏った、異界の花嫁という雰囲気があります。
お返事がすっかり遅れて申し訳ありませんでした。6月からちょっと体調崩して医者通いしておりました。寄る年波には勝てませぬわ
リアル世代のくせに雑誌連載を知らず、盗んだバイクで走りだすガキは卒業した(と思っていること自体がガキなんですが)時分にオル窓を知ったせいか、現実の歴史とリンクしてる部分でこの作品を評価していた気がします――というと賢そうですが、つまりは最初に読んだのが第3部だったので「大河ドラマ」「歴史ロマン」という部分からがっつり受け止めてしまいましたと。クラウスじゃなくて最初っからアレクセイだったんです。
池田理代子という個性が抽出した、ある過去の時代の肌触り――それが私にとっては、あの大ロマンについていく大事な手がかりでした。自分には人生変えちゃう大恋愛はないやろなとそろそろ悟りつつあった10代半ば、戦争や革命という、かなり想像力を求められる背景においてはじめて、ユリウスたちの命がけの恋愛に説得力を感じられたのです。大ポカ(ラジオ放送のあれ)もあったけど、ただのキレイキレイな背景ではなく歴史を意識した作品だったということが、あの波乱万丈に一定の信憑性を担保していたのではないでしょうか。背景を作者が好きに設定できるパラレルワールド系のSFやファンタジーは、どうかすると全体が嘘くさくなるし、そこを意識して物語を作る力量がない作者だと、人物までが薄っぺらくなっている気がする。時代小説などでは、「歴史」という縛りがあることで、その部分の踏ん張りが効くという部分があるのでは。
オル窓の時代を知りたい、あるいはオル窓の描かれた時代
を知りたい。そんな気持ちがいつもどこかにありました。理解しているか、と言われると返事は難しいけれど、「明日あると信じて来る屋上に旗となるまで立ち尽くすべし」(道浦母都子)なんてのを読むと、ひとつの時代のリアリティみたいなのを少し舌の上に乗せた気がします。そんな時代を想像した経験には、ものの見方を鍛える意味があったと思いたい。
そんなこんな(どんな?)で、ひょっとすると革命より戦争より「恋するオトメ」のほうが想像の難易度高いかもです。だって、戦争とかは外部条件の積み重ねやん。恋愛は内部条件のウェイト高いやん。自分が年齢近くなってつくづく、マリア姉様の気持ちが分からん…。50近くなったら、生活変えんの大変だよ? 
…何の話や、というオチになりました…。
6:ぽるか :

2017/07/25 (Tue) 23:30:11

やっと画像投稿ができましたん。よかったわー。言い出しっぺだけにものごっつ心労が。
>ぼーだらさま、体調お悪かったんですか?ご自愛ください。
そうですね、オルフェウスの窓の当時の、その時代の歴史解釈でいいと私は思うことにしました。
それ以外は私には不要、その幻想世界、ある意味ファンタジィー。
ぼーだらさまより若干?年上の私は某宗教系のおバカ大学でロシア学科入ってましたもん>3部連載時。
なので、当時のソ連っていろいろあるんやで、なことも知ってたりとかあるんですだ。
なんでそっちの方へいったんやーなとことか。ソ連が思想を広めて粛清拡大したし。共産主義のポル・ポトさんひどいやん?内戦おわた、国にかえってこいやーっていって、眼鏡かけてる、知識人だっていって帰国した人粛清したり。
ロシア革命で貴族が、ブルジョワがっていっておきながら、権力握ったらジブンタチガ赤い貴族つくってどうすんねん、とか。クラウス(アレクセイ)とユリウス、絶体生き残れんと思ったもん。権力闘争で粛清されちゃうって思ったね。私のいたおバカ大学はなんつーか、布教のための外国語だったから思想のきついてんてーはいなかったです。
あの時点でしかオル窓3部は終われない、現在進行形の歴史だったから。フランス革命でもそうだけど、権力倒した後の建て直しの内乱がけっこうきつい。歴史評価は変わる、その部分で切り取っても見方によって変化する、半世紀以上生きてきてなんか今ごろ実感しています。
今、歴史の転換期ですよね。
作者さまが、オルフェウスの窓はイザークの物語だと主張し始めてるのがなんか悲しいですわ。

7:ぽるか :

2017/07/29 (Sat) 17:18:16

https://bbs7.fc2.com//bbs/img/_862400/862380/full/862380_1501316770.jpg 続くったら続くよどこまでも。オル窓は、1部はユリウス、2部がイザーク、3部はクラウス(アレクセイ)なのかね。1部ミステリー、2部音楽、3部は革命。感覚的には文学作品かな。でもお子ちゃま的には2部のイザコがさっさとユリウスさよならしてアマーリエにどっぷんしたのがエエエエ?だった。恋愛文学的には正しくとも、私は「イザコ、おまっ」っちう感じだったのだ。
白状しよう、毎回いつロシアのユリウスが出てくるんかと願いつつセブンティーン読んでたわ。そうこうするうちにイザコはへんに潔癖で、
ロベルタと結婚←作者さまが、なぜイザコがロベルタと一緒になったのか大きくなったら理解できるとかコメントしてたがわかんない。とりあえず作者さまお気に入りだったんか?イザークが愛してるっていう感じしないし。結局ユリウスがでてきたんは2部最終回。私はバカヤロー、ユリウス出てこないならそういえよ、と心の中で泣きました。イザコのアレコレなんてキョーミなんてナカッタ。
ちなみに私はぐじゅぐじゅした恋愛もの嫌いですぅ。

8:ぽるか:

2017/08/03 (Thu) 11:16:39

オルフェウスの窓は2部から別冊セブンティーンに移った。
当時、週間セブンティーンはお姉さん雑誌で読み物とちょいHな漫画が載ってた。津雲むつみさん(亡くなられたそうです)の「おれは男だ!」とか立原あゆみさんの「麦ちゃんのヰタ・セクスアリス」とか。
別冊セブンティーンは総集編がのる漫画雑誌としてはやや僻地みたいな感じ?
掲載された漫画も同人誌みたいなあか抜けないものが多かった。
扱いといえば、漫画家が週間マーガレットでは描けないものを自由に描くための場所ぽかった。(これは西谷祥子さん関連でどっかで読んだ)
オルフェウスの窓は、2部から週間マーガレットで連載できない範囲のことを描こうとしたんだろうなーと邪推。
いたいけな少女には窓の運命の悲恋の相手がいる男が、あっさり他の女とベッドインする展開はきつく、当時の子供向け週刊誌よりも、お姉さん雑誌でやる方がいいよね。
ベルばらのときに読者の混乱を避けるためにマリーアントワネットに統一するよっていってたけど、お姉さん雑誌だから名前の混乱は考えんでもいいやん、父称つけてもいいやん?
ロシア革命を背景とする3部、最後は2部の最後と同じなのだけど、ユリウスは同じ存在ナノだろうか?2部の最後のユリウスはその時点では未知の時間を生きている。
3部のユリウスはロシアをひたすら女としていき、はじめはユスーポフ候の、後はアレクセイの愛に生きている。
そこにクラウスはいない。
なぜならクラウスはユリウスを革命家アレクセイとして切り捨てた時に死んだのだと思う。クラウスが存在しなくなった時にユリウスは記憶をなくす。フラットな存在になったユリウスはある意味、傍観者になる。
皇帝側の忠臣ユスーポフ候と革命家アレクセイを枠外から眺める存在だ。そこにはインプットされてる思想はない。
そして、そして外国人であるユリウスは革命のあと、実験国家のソ連建国を生きる資格を持たない。夫アレクセイを失い記憶を失い、精神の均衡も失って3部でイザークの前に立つ。
そんなめんどくさいユリウスを運命の相手だなんて認められんよなあ。
そして、ユリウスはヤーコプに河にどっぽんされ、イザコはダーヴィドと「すばらしい青春時代だった」と名言を残して4部はオワタ。
…ユリウス、悲惨やで。


9:ぽるか:

2017/08/04 (Fri) 22:00:55

誰にも欲しがられないユリウス、この言葉は昔、某オル窓サイトでそこの管理人さんと話した言葉だ。
ユリウスは誰にも欲しがられなかった。父親にも。母親にも。
男の子として用意周到に育てられ母親を守るために殺人を犯し、その母親はある意味恋に殉じた。
運命の相手は、一人は音楽を選び、一人は革命を選んだ。
ユリウスを何よりも欲しがったものはいなかった。
彼女の不幸は、やはり母親がレナーテだったことにつきる。
彼女さえもっとしっかりしていたら、性別詐称で子供を育てなかったなら、物語は違ったんだろうなあ。


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